今回お話を伺ったのは2012年からLPGスタンド(タクシーやハイヤーなどのLPガスを燃料に走る車に充てん業務を行う場所)で充てん員として働く武原さんです。
「充てん作業の合間に、趣味の野球やゴルフの話をドライバーとする時間が大好き」という武原さん。
ホスピタリティとは何か?という質問に答えていただきました。
私はホスピタリティとは「感謝の言葉」だと考えています。
充てん作業後の「ありがとうございました!」という言葉はもちろん、「お疲れさまです」「今日も頑張ってください」という何気ない挨拶にもドライバーへの感謝があります。
1回の乗務で300km近く走り、多くのお客さまをお送りして、(勤務形態によっては)深夜や明け方に帰庫するドライバーたちが、次回の乗務の準備のために利用するのがLPGスタンドです。皆さんかなりお疲れだと思うのですが、国際自動車のドライバーは誰一人横柄な態度をとらず、優しく丁寧に接してくださいます。
彼らが気持よく仕事を終えられるように、または次の乗務に気持よく臨めるように、できるだけ明るく「お疲れさまです!」と声を掛け、充てん後は「ありがとうございました」と笑顔で送り出すことが私にとってのホスピタリティです。
そんな意識で業務を行っていると、先日とっても嬉しいことがありました。
充てん作業を終えて鍵と伝票をお渡し、「ありがとうございました!」といつものように挨拶しました。すると次のような言葉を掛けてもらったんです。
「私たちドライバーが営業できるのは、あなたたちスタンドの人が燃料を入れてくれるおかげです。いつもありがとう」
この一言は今後もずっと忘れないと思います。本当に嬉しい言葉でした。
何故かというと、国際自動車を支えているのは朝昼晩と絶え間なく車を走らせるドライバーたちです。私たち充てん員はお客さまと接する機会が殆どなく、正直なところあまり注目される分野ではありません(笑)
会社の主役はドライバー。彼らが仕事をしているおかげで私に仕事がある。
そう考えていた私にとって、「ドライバーが営業できるのはLPGスタッフのおかげ。お互いさまの関係」というドライバーの言葉は大きな意味を持ったんです。
私のホスピタリティを受け取って、きちんと返してくださる方がいる。
「いつもありがとう」の一言で疲れがどこかに飛んでいき、心がとてもあたたかくなりました。
やはり、相手に感謝する気持ちを素直に伝えるという行為は最大のホスピタリティだと思います。
今後も感謝の言葉や気持ちの良い挨拶を続け、ドライバーが安心して仕事に行けるように安全第一で頑張っていきたいと思います。
武原さんの入社のきっかけや、詳しい仕事内容については以下よりご覧いただけます。
タクシードライバーを支えるLPガススタンドの充てん員とは?あまり知られていない仕事内容に迫りました。