PROFILE
2011年 中途入社 田宮さん
国際自動車 三鷹営業所 タクシードライバー・班長
現在、三鷹営業所で班長として働いている田宮さん。前回の「DRIVERS」取材時(2015年10月)は、タクシードライバーとして活躍していました。あれから7年、どのような変化がありましたか?
前回の取材時は、タクシードライバーとして働いていました。その後、2013年からに9年間は内勤職である班長として運行管理業務を行なっています。この数年間で、タクシー業界には様々な変化がありました。例えば、アプリの導入です。多くのお客さまが、タクシーをご利用の際にアプリを使用されるようになりました。タクシードライバー側も、そのアプリについて正確な知識が必要となります。会社から情報を受け取り、ドライバーの皆さんに正確な情報を伝達するのが私たち班長の役目。国際自動車(kmタクシー)全体のコミュニケーションを円滑にするためのパイプ役を担っているんです。
タクシー業界の変化に従って、班長としての仕事も変化していくんですね。
会社からドライバーへの伝達、それとは逆に、ドライバーから会社への情報伝達というパターンどちらもあります。いわゆる「労務管理」に該当する仕事まで請け負っているんです。班長である私は、運行管理業務を行う内勤職と並行してタクシードライバーとしての乗務も継続していますよ!
前回の取材では、田宮さんの経歴についてお伺いしました。「自衛隊の精神」は今も変わらず健在でしょうか?
自衛隊での経験は私のアイデンティティの一つですので、今までもこれからも変わりませんね。声の出し方から、接客の極意、指導の際のコミュニケーションまで、すべて自衛隊の教えが根底にあります。ただ、長年の勤務経験・指導経験を経て、「自衛隊の精神」以外の考え方も持ち合わせるようになりました。
自衛隊での学びとは、また違った考え方をするように?
“自衛隊基準”では、世間においてグレーゾーンとなるケースもあることに気付いたんです。自衛隊は、「白か黒か」という世界。ルールを徹底的に遵守し仕事を進めていきます。タクシー業界も、ルールを守ることが大前提です。例えば、運転に関するルール、労働に関するルール。これらを守ることに関しては「白か黒か」で問題ありません。ただ、接客や、道の選び方のルールなど、正解が一つではない物もあるんです。以前の私は、様々な場面で「こうするべき」と指導していた節がありました。タクシー業界での経験を重ねる中で、自衛隊の精神を大切にする所、タクシードライバーならではの考え方を両立するようになったんです。ただ、自衛隊出身者のドライバーには若干「自衛隊の精神」に基づいた指導になってしまう所がありますね(笑)。
元自衛隊の間柄だからできる指導ですね(笑)。自衛隊出身のドライバーの方は、多いんですか?
自衛隊員の中には、「任期制自衛官」という物があります。各任期を終える度に自衛隊としての仕事を継続するか転職するかを決めるんです。転職を決めた場合は企業説明会に参加するなど、就職活動を始めます。自衛隊員向けの企業説明会もあって、kmタクシーも出展するんですよ。
そうなんですね!しかし、自衛隊からタクシードライバー…とは、一見意外な転職に思えるのですが…。
実は自衛隊での経験は、ドライバー職に活きる物が多いんですよ。自衛隊員は大型の運転免許まで取得することが多いので、ドライバーとして働く最低条件である「免許取得」のハードルは既にクリアしています。また、目上の方・お客さまへのホスピタリティを持って仕事に臨むことが求められる点でも一致しています。そのため、最初はハイヤードライバーを志望する人も多いんですよ。
確かに、目上の方・要人の方をお乗せする機会が多いのはハイヤードライバーですね。一方で、タクシードライバーを選ぶ方もいる、と。
ハイヤードライバーは元自衛隊の方に向いている仕事だと思います。一方で、頑張った分だけ稼ぎに繋がるというタクシードライバーの仕事の面白さも知ってほしいんですよね。実は私、自衛隊員向けの企業説明会に足を運んで、自分の給料明細を見せているんです!
なんと!リアルな数字を見せるワケですね。
ハイヤードライバー、タクシードライバー、自分に合った仕事を選ぶのがいちばんですので、どちらを選んでもいいと思います。でも、より高収入を目指せるタクシードライバーの仕事を知らずに入社するのはもったいないと思うんです!だからこうして、自ら明細を晒すんですよ(笑)。
班長として活躍中の田宮さん。仕事の環境が変わって、ワークライフバランスはいかがでしょうか?
タクシードライバーとしての仕事が中心だった頃と変わらず、しっかり休みを取りながら日々の仕事をこなしています。タクシー業界はドライバーでも職員でも、ワークライフバランスが整っていますね。プライベートの時間も取れていますよ。近年は筋トレにハマってしまいまして。週に2、3回ジムでトレーニングをしています。目的は「筋肉を育てるため」(笑)。頑張った分だけ自分の体が大きくなるのが面白いんですよ!「ボディービルの大会出るんですか?」など声を掛けられることもありますが…あくまで自分のためです(笑)
なんと!タクシードライバー・班長の仕事をこなしながらトレーニング。職場でも、筋肉・体調など気を遣っているんですか?
職場に私物のダンベルを置いてます(笑)。いつでも鍛えられるように…。その他、業務・乗務の合間にアミノ酸を摂るようにしています。血中のアミノ酸を下げないことが効率よく筋肉を付けるために大切なんです。もちろん、プロテインも採りますよ。時間を測って、より効果の出るタイミングで摂取しています(笑)。
仕事のプライベートも充実の田宮さん。もしも3回目の取材があれば、もっと大きくなっているかもしれませんね(笑)。本日は貴重なお話をありがとうございました!
前回のインタビュー(2015年)
自衛隊から転職して年収が100万アップ。元自衛官に国際自動車(kmタクシー)のタクシードライバーがおすすめな理由とは?